みなさんの勤めている会社の勤怠管理はしっかりしているでしょうか。
僕の勤めている農協では数年前から紙のタイムカードを廃止して設置されているタブレットに出勤退勤を記録する方式になりました。
そして残業や有休の申請やイレギュラーな出勤退勤があった時は職員一人一人が持っているIDを使って勤怠システムにログインし、パソコンやスマホで申請するようになっています。
これで完全にシステム化されたおかげでタイムカードと勤怠報告書をチェックしながら勤怠を管理する煩雑な処理から逃れられる…はずでした。
現状は紙でやっていた処理がパソコンでの作業に移っただけで正直マシになっているとは思えません。むしろひどくなっているかも…
というのも、そもそも元々システム化されてないんですよね。勤怠が。
部署によってイレギュラーが多すぎて出勤と退勤の時間さえ刻めばあとは自動で月の勤務時間を計算してくれて~みたいな事は出来ないんですよ。特に営農関係の部署と渉外関係の部署がそうですね。
特に農繁期等の残業や早朝出勤が増える時期はまさにカオスですね。
上の方々は紙の処理じゃなくてパソコンにすればDXが完了する!と思ってそうですが、正すべきは処理の方法じゃなくて元々のシステムの方なんですよね。
勤怠管理ソフトの会社の方々と何回も何回も打ち合わせしてましたが、おそらく向こう側も「これソフト導入するより先にやる事あるんじゃ…」と思っていた可能性があります。
そして更にこれまでの「残業ではなく自己研鑽である」という風習が加わりもう手の付けられない状況になっています。
まだ単純に出勤退勤をそのまま記録してくれるという状況なら良いのですが、謎の忖度が働いて残業しているのに退勤扱いになっていたり、休日に出勤しているのにシステム上は休みになっていたりともうやりたい放題です。
職員一人一人がなんでパソコンで勤怠管理しなきゃダメなんだよ。紙の方が楽だったのに と思っている節もあります。そういう雰囲気を変えていく事からDXは始まると思うのですがこればっかりはどうもなりませんね。
なんにせよ元々上手くいっていないものをデジタル処理にしたからと言って上手くいく訳ではないという事です。