僕は農協特有の「配布物」という風習が大嫌いです。
農協では昔から広報誌とか領収書とかを職員が1件1件手配りするとかいう謎の文化があるのですが、これマジでいらない風習だと思っています。
建前上は「組合員さんとのコミュニケーション手段」として扱われているんですが、現状ほとんどの職員はほぼ全件ポストインして終わらせているだけなのでコミュニケーションも何もあったものではありません。
経営陣側もそれは暗黙で承認しているはずなのに、配布物やめましょうと言うと何故かコミュニケーションの事を引き合いに出してきます。
そりゃ昔は配りながら組合員さんと一言喋ったりしてコミュニケーション手段として活用できてたのかもしれないけど、正直その経験が強く残りすぎてて離れられないだけだと思うんですよ。要は時代に則してないってやつです。
そもそも広報誌はまだ良いとして領収書とか請求書を職員が配る事自体問題があると思うんです。思いっきり個人情報ですしね。来てる来てないでトラブルになってる事例もいっぱい見てきましたし。
配る労力も大変なもんですよ。慣れてしまえばポイポイと配っていけるんですが、配置換え等で新しい地区を配る事になると負担が凄いです。特に宛名が入ってる系の配布物は地図と表札を毎回確認しながらやる事になるので作業時間がヤバいです。
そして職員がそれらをいつ配るのかと言うと、基本的には勤務時間内に配る事になっています。が、僕の体感で言えば勤務時間内に配ってる人は半々ぐらいじゃないですかね。土日の休みに配っている人も多くいます。ほとんど休日出勤みたいなもんですね。
中には配布物が無いような農協もあるみたいですが、そういう農協が本当に羨ましいです。
昨今は共済や配当金のお知らせが圧着ハガキになったりと、負担は減ってきてはいるのですがそれでもやっぱり負担はあります。
全部郵便で送ればいいじゃんって誰しもが思っているはずなのですが、経営陣からするとこれまで職員の給料分で配布できてたものを何故新たに費用をかけて配らなければならないのかが納得できないのだと思います。
農協職員は配達員ではありません。正直手配りと言う文化は完全に廃止して、郵送できるものは全部郵送する。そして空いた時間で別の業務をする方がよいと思うのですが、なかなか変化できないのが農協らしいのかもしれません。