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新人にすぐ「骨をうずめる覚悟はあるか」と聞く役員

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こないだそこそこ若い新しい人が転職組で入ってきたんですけど、組合長と話している時にこんな事言われてました。

「ここで骨を埋める覚悟はあるのか?」

よく言ってるんですよねこれ。ま~たそういう事言わんでいいのに…と思いながら愛想笑いしてました。
なんというか…古臭いというか、昭和感満載というか。

いまどき「骨を埋める」は重すぎる

確かに、昔は「一度就職したら定年まで」というのが当たり前だったのかもしれません。でも、令和の新人にそれを言ったところで、ポカンとされるだけです。

・転職が当たり前の時代に「一生ここでやれ」という圧
・ライフスタイルや価値観が多様化していることへの無理解
・「骨を埋める覚悟=やる気」だと短絡的に結びつけている危うさ

むしろ新人にとっては「え、この会社って逃げられないの?」「転職したら裏切り者扱いされるの?」と警戒心を持たれるきっかけになりかねません。

組合長のズレた理屈

組合長の頭の中にあるのは、おそらくこういうイメージ。

  • 「骨を埋める覚悟がある=信頼できる」
  • 「覚悟がないやつは続かない=無駄な人材」
  • 「俺たちの時代はそうだった」

でも、実際はどうでしょう?
骨を埋める気持ちがあった人だって、理不尽な環境や時代の変化で辞めていった例なんていくらでもあります。逆に「とりあえず3年やってみよう」くらいの軽い気持ちで入った人が意外と長く続いていたりもするんです。

結局、覚悟って「宣言するもの」じゃなくて、「あとからついてくるもの」なんですよね。

じゃあ何を言えばよかったのか?

新人にかける言葉として大事なのは、もっと前向きなもののはずです。

  • 「ここで得られる経験をぜひ活かしてほしい」
  • 「困ったときは一緒に考えよう」
  • 「あなたが成長できる環境を整えたい」

そういう言葉なら、新人も安心して「じゃあ頑張ってみよう」と思えるのに…。

「骨を埋めろ」なんて極端なことを言うから、「この人、時代が見えてないな」と思われてしまうんです。

新人にいきなり「骨を埋める覚悟」を問う組合長。
確かに言いたいことは分かるけど、その表現の古臭さと重さが、今の時代にズレている。

覚悟を口で迫るより、働きやすい環境を整える方が、よっぽど新人は残るんじゃないか。そう思わずにはいられませんでした。